2024年9月2日(月)より、新たに「年金生活者支援給付金」の対象となる方へ請求書が送付されています。
年金生活者支援給付金とは、年金生活者(老齢年金・障害年金・遺族年金)の生活の支援を目的としたもので、所得が一定基準額に満たない方に支給される給付金です。
老後の主な収入源は公的年金となるのが一般的ですが、実際に現シニア世代は年金をどのくらい受給しているのでしょうか。
本記事では、老齢年金「厚生年金・国民年金」の平均月額を確認します。現役世代の人たちの老後対策の参考にしてください。
1. 公的年金の仕組み「2階建て」構造とは?
最初に、公的年金制度の仕組みについて確認しておきましょう。
日本の公的年金は「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」の2階建てとなります。
上図を見ると2階建ての構造をイメージしやすいでしょう。
では、国民年金・厚生年金それぞれの特徴を確認していきます。
1.1 1階部分:国民年金
- 日本に住む20歳から60歳までのすべての人が原則として加入
- 保険料は全員一律(年度ごとに見直し)
- 40年間欠かさず保険料を納めれば老後に満額を受け取れる
1.2 2階部分:厚生年金
- 会社員や公務員、パート・アルバイト従業員で特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が国民年金に上乗せで加入
- 保険料は収入に応じて(上限あり)決定
- 年金加入期間や納付保険料により計算され国民年金に上乗せして支給される
次章では、厚生年金の平均年金月額を確認していきましょう。