2.3 保険料の滞納世帯
国民健康保険の保険料を滞納している世帯数は、190万世帯でした。
滞納している世帯の割合は、11.5%でした。
およそ10世帯に1世帯が国民健康保険の保険料を滞納しています。
では、国民健康保険の保険料がどのように決められているのか確認しましょう。
3. 国民健康保険の保険料
国民健康保険の保険料は、応益割と応能割から構成されています。
応益割と応能割は、以下の種類に分けて保険料を定めています。
国民健康保険は、各市町村で保険料率を定めています。
世帯の人数ごとに保険料を算出しているため、同じ国民健康保険でも年収や住んでいる市区町村、世帯人数が違うと同じ保険料となりません。
国民健康保険は、2021年度を除いて保険料の上限額をほぼ毎年引き上げています。
社会保険制度の財源をこれまで以上に確保する必要性が高いので、今後も保険料の負担が重くなる可能性が高いです。
現行では年間保険料の上限を106万円としていますが、今後、国民健康保険料の負担がどこまで増すのか、注目が集まります。
4. まとめにかえて
国民健康保険の収納率について解説しました。
各都道府県では、保険料の収納率をどのようにアップさせるか、さまざまな取り組みが実施されています。
保険料は、自治体ごとの健康保険制度を運営するうえで重要な財源です。
今後の収納率がどのように推移するか、引き続き注目していきましょう。
参考資料
川辺 拓也