「お金」のことは仲の良い友人や知人にも聞きにくいというのは皆さんお感じのことともいます。今回は日本証券業協会の個人投資家に対する意識調査をもとに「現在保有している株式の種類」についてみていきましょう。若い世代においても国内企業の上場株は圧倒的に人気ですが、意外な株式を保有していることが分かります。

20代、30代の個人投資家はどんな株式を保有しているのか

20代、30代といえば年齢的にもリスクをとれる資産運用ができそうですが、そうした年代の現在株式を保有している人はどのような株式を保有しているのでしょうか。同調査では、現在保有株式の種類については複数回答を可としています。

  • 国内上場国内株:92.8%
  • 国内上場外国株:9.5%
  • 授業員持株:6.1%
  • 比国内上場外国株:5.2%
  • 非上場国内株:6.4%

20代、30代の保有株式の種類の特徴とは

「国内上場国内株」、いわゆる日本株がもっとも親しみがあるのは日本人であればどなたにとってもそうでしょう。ところが意外なことに20-30代で「非上場国内株」、つまり未上場株式を保有している個人投資家が6.4%もいます。これはは驚きの水準ではないでしょうか。

未上場株式は必ずしもベンチャー企業の株式とも限りませんが、その比率はどの程度のものなのでしょうか。同調査は既に証券投資を始めている個人投資家を対象に調査をしているものであり、若くしてベンチャー企業経営者とのネットワークを持ち投資をしている層がいるとすると今後若い年齢層の投資スタイルはどのように変わっていく可能性があるのでしょうか。

また、20-30代は「比国内上場外国株」へ投資している個人投資家が5.2%います。この水準を高いと見るか、低いと見るか。もちろん、この水準を議論する際には、他の年代の結果と比較する必要があるでしょう。結果から言えば、他の年代と比較すると最も高くなっています。ただし、「国内上場国内株」の保有比率が90%を超えているのに対して、「非国内上場外国株」、いわゆる外国株が5%程度というのは低すぎないでしょうか。現在米国株などはネット証券の手数料及び取扱い銘柄数も増えているので、今後はもう少し上昇する可能性もあります。

【ご参考】日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告」について

日本証券業協会が2018年1月に発表をした「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告」では、株式や投資信託といった有価証券投資をしている投資家の特徴について知ることができます。同調査は、全国の個人投資家(20歳以上)の合計5073人にアンケートを実施しています。株式、投資信託、公社債のいずれか、もしくは複数保有している層である既に投資家である人たちに行った調査です。

同調査で特に興味深いのは世代別の調査結果ではないでしょうか。20~30代、40代、50代、60~64歳、65~69歳、70歳以上と世代別、また年齢別に調査結果を開示しています。「お金」の悩みや疑問はもちろん人それぞれです。職業や年収、家族構成、親の資産保有状況等によって異なってくるでしょうが、同世代が「お金」のことについてどのように考えているのかは皆さんが興味のある点ではないでしょうか。そうした点を知る上でも大規模な人数にあたった調査であり、また個人投資家の特徴を知る上で非常に有益だといえます。

青山 諭志