3. 【65歳以上】おひとりさま世帯の収支状況は毎月約3万円不足している

総務省統計局「2023年(令和5年)家計の概況」によると、65歳以上の単身無職世帯の家計収支は、毎月3万768円赤字になっています。

65歳以上の単身無職世帯の家計収支

65歳以上の単身無職世帯の家計収支

出所:総務省統計局「2023年(令和5年)家計の概況」

〈収入〉

  • 実収入:12万6905円
  • 不足分:3万768円

【内訳】

  • 社会保障給付:93.2%
  • その他:6.8%

〈支出〉

  • 非消費支出:1万2243円
  • 消費支出:14万5430円

【内訳】

  • 食料:27.6%
  • 住居:8.6%
  • 高熱・水道:9.9%
  • 家具・家事用品:4.1%
  • 被覆及び履物:2.2%
  • 保険医療:5.5%
  • 交通・通信:10.4%
  • 教育:0.0%
  • 教養娯楽:10.5%
  • その他消費支出:21.2%(うち交際費11.0%)

社会保険給付分で生活費をまかなえるものの、交際費などの発生で赤字になっていることがわかります。

赤字分は、企業年金や個人年金を利用したり貯蓄を取り崩したりして補って生活していると考えられます。

そこで次の章では、60歳代・70歳代がどのくらい貯蓄があるのか見ていきましょう。