厚生労働省「2023年(令和5年)国民生活基礎調査の概況」によると、2023年6月1日現在、全国の世帯総数は5445万2千世帯と発表されました。

その中で、「おひとりさま世帯」は1849万5千世帯で全体の34%と最も多くなっています。

次いで、「夫婦と未婚の子のみの世帯」の1351万6千世帯、「夫婦のみの世帯」1339万5千世帯です。

世帯総数の世帯累計でみると、「高齢者世帯」は1656万世帯で全世帯の30.4%を占めており、全国的に高齢者のおひとりさま世帯が多いことがわかります。

今回は、65歳以上のおひとりさま世帯や収支状況、貯蓄についてご紹介します。

1. 65歳以上の「おひとりさま世帯」は男女ともに増加中

内閣府「令和6年版高齢社会白書」によると、65歳以上のおひとりさまは、男女ともに増加傾向です。

【写真1枚目/全4枚】65歳以上おひとりさま世帯の動向/次ページ以降では65歳以上のいる世帯の世帯構造と年次推移を紹介

65歳以上おひとりさま世帯の動向

出所:内閣府「令和6年版高齢社会白書」

1.1 65歳以上の男女・人口に占める割合

2015年

  • 男性:13.3%
  • 女性:21.1%

2020年

  • 男性:15.0%
  • 女性:22.1%

2025年

  • 男性:18.3%
  • 女性:25.4%

2050年度予想

  • 男性:26.1%
  • 女性:29.3%

65歳以上のおひとりさまは男女ともに増加傾向にあり、2050年には男性26.1%、女性は29.3%と予想されています。