3.4 【入院基本料等の見直し】現行と改定後を比較

入院基本料等は、初再診料等に比べて大幅な見直しが行われています。

医療従事者の賃金アップは期待できるものの、利用者の自己負担額は増えることが予想されます。

令和6年度診療報酬改定【入院基本料等の見直し】

令和6年度診療報酬改定【入院基本料等の見直し】

出所:厚生労働省「令和6年度診療報酬改定【全体概要版】」

【一般病棟入院基本料の現行】

  • 急性期一般入院料1:1650点

【一般病棟入院基本料の改定後】

  • 急性期一般入院料1:1688点

【療養病棟入院基本料の現行】

  • 療養病棟入院料1入院料G:968点

【療養病棟入院基本料の改定後】

  • 療養病棟入院料1入院料25:983点

【精神病棟入院基本料の現行】

  • 15対1入院基本料:830点

【精神病棟入院基本料の改定後】

  • 15対1入院基本料:844点

【特定機能病院入院基本料の現行】

  • 7対1入院基本料(一般病棟の場合):1718点

【特定機能病院入院基本料の改定後】

  • 7対1入院基本料(一般病棟の場合):1822点

【回復期リハビリテーション病棟入院料の現行】

  • 回復期リハビリテーション病棟入院料4:1841点

【回復期リハビリテーション病棟入院料の改定後】

  • 回復期リハビリテーション病棟入院料4:1859点

【地域包括ケア病棟入院料の現行】

  • 地域包括ケア病棟入院料1:2809点

【地域包括ケア病棟入院料の改定後】

  • 地域包括ケア病棟入院料1:2838点

一方で、マイナ保険証による業務効率の改善や医療従事者の賃金アップによる人手不足が解消されるのであれば、より高品質な医療サービスの提供につながるといった見方もできるでしょう。

4. 従来の保険証が新規発行停止になるのはいつ?

従来の保険証は、2024年12月2日から新規発行が停止になります。

発行停止後はマイナ保険証が基本的な仕組みとして採用されるため、切り替え前に必要な手続きを進めておくのが大切です。

なお、2024年12月2日時点で有効な健康保険証は最大1年間は活用できます。