3. 実際に定年後も働く人はどれくらいいるのか
老後も働いた場合に年金が減額されるのかについてシミュレーションしましたが、実際に老後も働く人はどれくらいいるのでしょうか。
総務省統計局「統計トピックスNo.138 統計からみた我が国の高齢者」によると、2022年の高齢者の就業率は65~69歳が50.8%、70~74歳が33.5%です。
多くの人が、65歳以降も働いていることがわかります。
4. 今から老後を考えよう
定年後も働くかどうかは人それぞれです。
貯蓄も受け取る年金も多い人は、無理をして働く必要はないでしょう。
一方で、十分な貯蓄がない人や年金が少ない人は、老後も働いて収入を補うことが必要です。
ぜひ、自分の老後生活を一度シミュレーションし、老後に働くべきかどうかを決めてみてください。
参考資料
苛原 寛
執筆者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。慶應義塾大学商学部会計ゼミにて会計を学んだ後、東京海上日動火災保険株式会社に就職。企業が事業活動を行ううえでの自然災害や訴訟に対するリスク分析・保険提案を3年間行う。「企業が倒産しない」・「事業で安定的に利益を出す」ための適切な保険でのリスクヘッジの提案に努めた。
特に、製造業者や工事業者に対する賠償責任保険や工事保険の提案が得意。取引先企業の社長・経理・人事・プロジェクト担当者など様々な部署への営業活動を行った。上場企業の新規事業に対する保険提案が評価され、全国社員への社内プレゼンを実施した経験もある。
また、1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を活かし、取引先従業員に対するNISAやふるさと納税に関するセミナーの実施経験有。現在は、フリーランスとして保険や投資、税金などのお金に関する記事の執筆や個別相談・ライフプランニングの作成・実行支援を行っている。