2.1 夫婦共働きだった世帯

夫婦共に会社員や公務員などで厚生年金に加入していた世帯では、夫が16万3875円、妻が10万4878円の受給となるため、合計で26万8753万円を受給できる計算です。

総務省統計局の「家計調査報告 家計収支 2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の1ヵ月の支出は平均25万959円とされています。夫婦共に共働きだった世帯では、月26万8753円受給できる計算なので、年金だけで生活費をカバーできる可能性があるといえます。

2.2 夫が給与所得者、妻が専業主婦だった世帯

夫が厚生年金に加入していて妻が専業主婦だった場合、夫が厚生年金を16万3875円、妻が国民年金を5万4426円受給すると、合計で21万8301円となります。

前章で解説した「標準的な夫婦」の給付例は23万483円でしたが、実際には約1万2000円低い結果です。

また、1ヵ月の平均支出は25万959円なので、このケースの世帯では3万3000円程生活費が不足することが考えられます。