なぜ? 女性が意外と「キャッシュレス化」に反対する不思議

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みなさんは、「LINE Payカード」を知っていますか? LINEアプリ内で銀行口座を登録すれば、いつでも入金(チャージ)することができる、プリペイド方式のカードです。iPhoneなどで使える「Apple Pay」や、中国の「アリペイ(支付宝)」などのキャッシュレス決済に対抗馬として出てきた「LINE Pay」ですが、テレビCMなども打っていることもあり、登録者は国内で3000万人を超えているとのこと。

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このように、さまざまなサービスが出てきたことで、日本でも、現金を使わなくなる「キャッシュレス化」が進行し始めています。しかし、博報堂生活総合研究所の調査によると、男性の41.3%、女性の61.5%がキャッシュレス化に反対しているというデータもあります。テクノロジーやガジェット好きの人は別として、キャッシュレス化の流れについて、ごく普通の人は果たしてどう思っているのでしょうか。

なぜ日本でキャッシュレス化?

そもそも、なぜ日本で「キャッシュレス化」がそれなりのスピードで進んでいるのでしょうか。目先の話としては、「2020年の東京オリンピックのため」と言われています。

実は、日本の「キャッシュレス化」は、他国に比べて遅れており、外国人観光客のために、急いで「キャッシュレス化」を進める必要があるというのです。実際に、2016年のキャッシュレス比率のデータによると、

・日本 19.8%
・イギリス 68.7%
・アメリカ 46.0%

と、かなりの差があります。さらに、東アジアの国々と比べても

・韓国 96.4%
・中国 約60%
(2015年)

と、この分野では日本が思った以上に遅れていることがわかります。

私たちにメリットはあるの?

さて、「キャッシュレス化」をしなければいけない理由は理解できましたが。私たちにはどんなメリットがあるのでしょうか。

よく挙げられるメリットが、「ATMに行く手間が省ける」というものです。スマホやパソコンさえあればお金の準備には困らないので、わざわざATMを探してお金を下ろしに行く必要がなくなります。これは非常に便利ですよね。

ほかにも、

・支払いをスマートにできる
・ポイントが貯まってお得
・誰が触っているかわからないお金を触らなくてよくなることはありがたい
・利用履歴が管理しやすい

など、多くの肯定的な意見があります。

女性の反対意見が多いのはなぜ?

しかし、冒頭でご紹介したデータを見てもわかるように、反対派の人も数多くいます。その中でも多く見られる意見が、「ついついお金を使いすぎちゃいそう」というものです。特に、「子どもにカードを持たせたら使いすぎてしまいそう」という旨の意見が多く、「よくわからないから使わない」という意見と並んで、「キャッシュレス化」への女性の反対意見の多さに、多少なりとも関係しているかもしれませんね。

反対意見はこれだけでなく、

・お金のありがたみがわからなくなりそう
・東京オリンピックのために導入する必要があるのはわかるけど、必要な場所は東京ぐらいだし、全国的にキャッシュレス化を進めなくてもいいのでは?
・もし、システムがダウンしたときに、現金は絶対に必要
・暗証番号などの個人情報が流出して犯罪が多発しそう
・中国とかは、ニセ札なんかも多いからキャッシュレス化が進んだんでしょ。日本ではそんな犯罪は少ないから、あまり必要性を感じないよね

と、賛成意見と同様に多くの反対意見もあるようです。

それでも進む「キャッシュレス化」

このように賛否両論ありますが、日本政府は中期的目標として「2025年までにキャッシュレスでの決済比率40%」を掲げており、「キャッシュレス化」は止まることがないと考えられます。

SuicaやICOCA、PASMOなど、交通系のチャージ式ICカードも、最初は「定期券より分厚い」「悪用されそう」という人もいましたが、いつの間にかしっかり定着しました。読者のみなさんは、こうして進んでいくキャッシュレス社会で、どのように生きていきますか?

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2005年創業。ビジネス書・実用書を中心とした書籍出版や企業出版、メディア・コンテンツ事業、デザイン制作事業などを手がける。

主な刊行書籍に、20万部突破の『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』をはじめ、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』 『起業家のように企業で働く』 『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』 『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』 『自分を変える習慣力』 『鬼速PDCA』など。