老後は原則として年金をもらえますが、年金も会社員の給与と同様に社会保険料と税金が天引きされます。

そのため、予想していたよりも実際の手取り額が少ないことに驚く人も少なくないです。

では、年金からはどれくらい社会保険料と税金が天引きされるのでしょうか。

本記事では、標準的な夫婦がもらう年金額である額面「月23万483円」の手取りがいくらになるのかをシミュレーションします。

夫と妻にわけて、それぞれ手取り額をシミュレーションするので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 標準的な夫婦の額面年金は月23万483円

厚生労働省「令和6年4月からの年金額等について」によると、2024年度の標準的な夫婦の年金支給額は額面で月23万483円です。

【写真全4枚中1枚目】2024年4月分(6月14日支給分)からの「国民年金・厚生年金」年金額の例表(額面)。2枚目以降で標準的な夫婦世帯の「手取り額」試算結果を見る。

2024年4月分(6月14日支給分)からの年金額

出所:厚生労働省「令和6年4月からの年金額等について」

ここでの標準的な夫婦とは、平均年収約527万円で40年間会社員として働いた夫と会社員経験がない専業主婦の妻の夫婦をさします。

年金額の内訳としては、夫の年金額が額面で月16万2483円、妻の年金額が額面で月6万8000円です。