猛暑が続く中、熱中症や夏風邪など、暑い時期こそ気をつけなければいけないことは多くありますね。
ところで、体調を崩して病院に行くと支払い時に窓口で必ずもらえるものが「領収書」です。注意して見たことはありますか。
「領収書」には必ず健康保険で賄われる費用と自己負担額が分けて記載されています。
日本では、「国民皆保険制度」があるので全国民が公的な医療保険に加入しています。
病気やけがで医療機関を受診する際、保険証を提示することで自己負担額が大幅に減少しています。
つまりこの制度によって、日本ではすべての人が平等に医療を受けることができているのです。
医療保険と一言でいっても、会社員やその家族が加入する「被用者保険」、一般的に自営業の方が加入する「国民健康保険」、そして、75歳以上もしくは一部の65歳以上の方が加入する「後期高齢者医療制度」の3つに分かれています。
本記事では「後期高齢者医療制度」にフォーカスを当てて、制度の仕組みや全国の平均保険料、そして、マイナ保険証について見ていきます。
1. 8月1日「後期高齢者医療制度」の保険証が更新
後期高齢者医療制度の保険証は7月末に有効期限を迎え、8月1日に新しいものが交付される運用がとられています。
東京都では2年ごとの更新となりますが、今年は有効期限が「令和7年7月31日」のものが送付されています。
これは、12月にマイナンバーカードとの一体化が控えているためです。
なお、「自己負担割合」に変更がある人もいるので注意が必要です。
執筆者
大阪府大阪市出身。関西学院大学総合政策学部卒。大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社。個人・法人顧客に対しての新規開拓・コンサルティング営業に従事。生命保険販売を通じ、FPとして若年層から富裕層までの幅広い層のお客様への相談経験をもつ。ライフスタイルに合った保障と資産運用のバランスの良い持ち方のアドバイスを強みとする。現在は個人向け資産運用会社にて、資産運用のサポート業務をおこなう。一種外務員資格(証券外務員一種)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、AFP(Affiliated Financial Planner)を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)