生命保険文化センターが行った調査によると、夫婦2人で老後生活を送る上で必要と考える最低日常生活費は月額で平均23万2000円でした。ゆとりある老後生活を送るための費用として、最低日常生活費以外に必要と考える金額は平均14万8000円となっています。

「老後の最低日常生活費」と「老後のゆとりのための上乗せ額」を合計した「ゆとりある老後生活費」は平均で月額37万9000円となりました。

年金を受け取っていても、ゆとりのある生活の水準で生活すると毎月赤字がでてしまい、赤字部分を貯蓄や退職金を取り崩して生活していくこととなります。

日本では平均寿命が延び、健康のまま日常生活が送ることができれば問題ありませんが、もし大きな病気にかかってしまったら医療費や介護費の負担が重くなります。

将来的に施設に入る場合も考えると、やはり老後までに余裕を持った貯蓄が必要となります。

本記事では、2024年5月17日に公表された最新資料より、65歳以上の無職世帯の貯蓄事情とシニア世代の家計収支を見ていきます。

ぜひご自身の老後資金準備の参考にしてみてください。