2. 65歳以上「勤労世帯を含む」世帯の平均貯蓄額
まずは、世帯主が65歳以上の世帯の貯蓄額をみていきます。
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、貯蓄額平均は2462万円、中央値は1604万円となりました。
- 貯蓄額平均:2462万円
- 貯蓄中央値:1604万円
ただし、上記の表をみると貯蓄額が100万円以下の世帯も多いことがわかります。
65歳以上は貯蓄を多くしている世帯と、貯蓄額が少ない世帯があるため二極化傾向にあるといえるでしょう。
3. 国民年金と厚生年金の月額
年金月額の改定で、2024年6月14日受給分から原則2.7%引き上げになりました。
国民年金と厚生年金の受取金額が変更されています。「2023年度」と「2024年度」の年金額の比較は下記のとおりです。
3.1 2023(令和5)年度の年金額モデル
- 国民年金(老齢基礎年金(満額)):6万6250円
- 厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額):22万4482円
3.2 2024(令和6)年度の年金額モデル
- 国民年金(老齢基礎年金(満額)):6万8000円
- 厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額):23万483円
払込状況などにより、受け取れる年金額はそれぞれ異なります。自身の年金見込み額は「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で個別に確認しましょう。
次の章では、世帯主が65歳以上の世帯の貯蓄事情を確認していきましょう。