2. 70歳代の平均貯蓄額はいくらか
70歳代の平均貯蓄額を、単身世帯と2人以上の世帯に分けて見てみましょう。それぞれの結果は以下のとおりです。
- 70歳代単身世帯の平均貯蓄額:1529万円
- 70歳代単身世帯の貯蓄額中央値:500万円
- 70歳代二人以上世帯の平均貯蓄額:1757万円
- 70歳代二人以上世帯の貯蓄額中央値:700万円
70歳代の平均貯蓄額は単身世帯・二人以上世帯ともに1,000万円以上となっています。一方で中央値は単身世帯が500万円、二人以上世帯が700万円で、厳しい実態が明らかになりました。
特に「金融資産非保有」の人の割合と「3000万円以上」の人の割合の差が激しくなっています。「金融資産非保有」は単身世帯が26.7%、二人以上世帯が19.2%となっています。一方「3000万円以上」は単身世帯が17.3%、二人以上世帯が19.7%です。
平均貯蓄額は「多く保有している人」と「全く保有していない人」の二極化が進んでおり、現代のシニア世代ではすでに貯蓄額に格差が生まれていることがわかります。