2024年度の公的年金額は前年比で2.7%引き上げとなりました。しかし、昨今の物価上昇を考慮すると「生活が楽になった」と感じている人は少ないでしょう。
また、「老後2000万円」という言葉を耳にするようになって以降、NISAやiDeCoといった税制優遇制度を活用した資産形成への関心が高まっているように思います。
本記事では、国民年金・厚生年金の平均受給額をご紹介します。現在のシニア世代が受け取っている年金額を把握し、将来のライフプランをイメージしてみましょう。
1. 【国民年金の一覧表】60歳~89歳の平均月額はいくら?
厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、国民年金の平均月額を確認します。
国民年金(基礎年金)とは、日本に住む20歳以上60歳未満の全ての人が原則として加入する年金です。自営業者や専業主婦・専業主夫など、厚生年金に加入しない人は国民年金のみに加入し、老後に国民年金のみを受給します。
年金受給額は、国民年金保険料の納付月数により決定。40年間すべての保険料を納付した場合に満額を受給します。
ちなみに2024年度の国民年金の受給額は満額で月額6万8000円です。現シニア世代は、月額どのくらい受給しているのでしょうか。
1.1 国民年金の平均月額(60歳~69歳)
- 60歳:4万2616円
- 61歳:4万420円
- 62歳:4万2513円
- 63歳:4万3711円
- 64歳:4万4352円
- 65歳:5万8070円
- 66歳:5万8012円
- 67歳:5万7924円
- 68歳:5万7722円
- 69歳:5万7515円