国民年金・厚生年金「今のシニアの受給額」【8月ベストセレクション】

3. 厚生年金を男女別にチェック

会社員や公務員など厚生年金に加入していた人は、厚生年金と国民年金の両方を受け取れます。同資料によると、厚生年金の平均年金月額は14万4268円でした。

そのうち男性は16万4770円、女性は10万3159円です。男女差は、6万1611円もあり、国民年金と比べると大きな差があることが分かります。

厚生年金についても「どのくらいの金額を、どのくらいの人が」受け取っているか見ていきましょう。

厚生年金の受給額は、5万円未満から30万円以上までと、国民年金と比べると幅広い分布となっています。

ボリュームゾーンは、男性は15万円以上～20万円未満、女性は5万円～10万円未満となりました。

厚生年金の場合は収入に応じた年金保険料を納めるため、老後の受給額も現役時代の収入が反映されます。それが、厚生年金受給額平均の男女差と幅広い分布になる理由といえます。

しかし、男女の受給額の差は現在女性の社会進出がめざましいので、今後縮まっていくことは大いに考えられます。

ここまでの資料から、例えば夫婦とも厚生年金の平均月額を受給すると想定して約26万、夫が厚生年金の平均月額で妻が国民年金の平均月額を受給すると想定して約22万となります。

また単身世帯でしたら、ご自身の年金月額のみで生活となります。

いずれにしても公的年金だけで、悠々自適な老後生活を送るのは厳しいと感じられた方は多いのではないでしょうか？