株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり小反発、終値で22,300円台回復

2018年6月29日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,304円(+34円、+0.2%) 3日ぶり小反発
  • TOPIX 1,730.8(+3.8、+0.2%) 小反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,090.3(+22.8、+2.1%) 大幅反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,167、値下がり銘柄数:829、変わらず:96
  • 値上がり業種数:22、値下がり業種数:11
  • 年初来高値更新銘柄数:25、年初来安値更新銘柄数:86

東証1部の出来高は12億8,824万株、売買代金は2兆2,986億円(概算)となりました。出来高は前日より減少しましたが、売買代金はほぼ横ばいとなっています。引き続き米国トランプ政権による貿易摩擦懸念が残る中、NY市場の反発などはあったものの、模様眺めに徹する投資家が多かったようです。

活況な商いには程遠い状況ですが、売買代金はほぼ2兆3,000億円を維持しました。

そのような中、日経平均株価は前日に続いて下値を固める展開となりました。NY市場の反発などを受けて、寄り付き直後に一時+62円高まで買われましたが、前場の半ばには一時▲124円安まで反落する場面が見られました。しかし、そこから徐々に切り返し、後場は22,300円前後で推移して終わっています。

結局、小幅上昇とはいえ、終値は再び22,300円台を回復しました。

なお、TOPIXも同じような値動きとなって引けています。

東証マザーズ総合指数は大幅反発、売買代金は連日で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は6,014万株、売買代金は972億円となり、いずれも前日より増加しました。メルカリ(4385)やZUU(4387)などの売買代金が全体を牽引する傾向は終わり、売買代金も連日で1,000億円を下回るなど低調な商いに戻ったようです。

ただ、一部の値嵩株が買われたこと等から、総合指数は+2%を超える大幅上昇となる反発で引けました。ただ、本格的な1,100ポイント回復にはまだ時間を要しそうな雰囲気です。

ソフトバンクGが6日ぶり反発、公募増資中止のシャープは一時+18%超高の爆騰

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が大きく値を上げて6日ぶりに反発し、武田薬品工業(4502)や日立建機(6305)も大幅上昇となりました。

また、前日に決算発表を行ったJ.フロント リテイリング(3086)が一時+5%高に迫る急騰となり(終値は+1%超高に止まる)、高島屋(8233)や三越伊勢丹ホールディングス(3099)などの百貨店株も上昇しています。さらに、楽天(4755)も+6%超高の急騰となりました。

その他では、公募増資中止を正式発表したシャープ(6753)が一時+18%超高となり、終値も+15%超高の大爆騰となったのが目を引きました。

一方、前日に年初来高値更新となったソニー(6758)が反落し、オムロン(6645)は年初来安値を更新しました。

また、前日に決算発表を行ったニトリホールディングス(9843)が大幅高で寄り付いた後は売りに押され、終値は▲3%超安の大幅下落となりました。さらに、小売株ではユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)も▲4%超安となったのが注目されました。

新興市場では、上場間もないZUU(4387)が取引時間中に高値を付けましたが、その後は利食い売りに押されて下落して引けました。また、メルカリ(4385)は大幅続落となり、CYBERDYNE(7779)も下落しています。

一方、ユナイテッド(2497)が10日ぶりに反発し、シェアリングテクノロジー(3989)も年初来高値を更新して引けました。

青山 諭志