1. 公的年金制度は2階建て「厚生年金+国民年金」
日本の公的年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の2種類の年金制度から成り立つ2階建て構造。それぞれの違いを確認しましょう。
1.1 国民年金(1階部分)
- 加入対象: 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員
- 年金保険料:全員一律
- 老後の受給額: 年金保険料を納付した期間に応じて決まる
国民年金は全ての国民が加入義務を持ち、一律の保険料を支払います。納付期間に応じて、将来受け取る年金額が決まります。
1.2 厚生年金(2階部分)
- 加入対象: 公務員や会社員などのサラリーマン
- 年金保険料: 収入に応じた額(上限あり)
- 老後の受給額:年金加入期間と納付額に応じて決まる
厚生年金は主に会社員や公務員が加入し、収入に応じた保険料を支払います。加入期間や納付額によって、将来受け取る年金額が変わります。
1.3 年金受給額の個人差
日本の年金は2階建て構造。現役時代の年金加入状況や年金保険料の納付期間などにより、老後の受給額には大きな差が生じます。
特に厚生年金は、収入に応じた保険料を納付するため、現役時代の収入が高いほど将来の受給額が増える傾向にあります(後述)。
2. 2024年の年金支給日
公的年金の支給日は、偶数月の15日。15日が土日祝日の場合は直近の平日に前倒しとなります。
2カ月に1度、前月までの2か月分が偶数月の15日に支給されるしくみです。現役時代の給料日が月に1度という多くの世帯にとっては、やや家計管理のテンポが変わってきそうですね。
2024年の公的年金支給日は下記の通りです。
- 2月15日: 12月・1月分
- 4月15日: 2月・3月分
- 6月14日: 4月・5月分
- 8月15日: 6月・7月分
- 10月15日: 8月・9月分
- 12月13日: 10月・11月分
ちなみに2024年度の年金額は、昨年度より2.7%の増額となっています。