ツラくない節約って何? 節約OLが教える毎日を楽しむ暮らし方

「節約」と聞くと、どういうイメージを抱きますか。テレビや雑誌で目にする節約は、食費の抑え方とか、光熱費の削り方とか、そういう話が多いですよね。日本人は我慢が得意で清貧をよしとするために、自分にプレッシャーをかけて節約しようとしてしまうのです。しかし、節約とは本来そういうものなのでしょうか。今回は節約が得意なアラサーOLに話を聞いて、「ツライ節約」から「楽しい節約」へと変えるヒントを教えてもらいました。

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安値の追及よりトータルで「うまくやる」ことを

一般的に、節約というと日々の生活の様々なところを切り詰めて、少しでも安く色々なモノを購入できるように頑張ることをイメージすると思います。電気をこまめに切るとか、シャワーのヘッド部分を節水ヘッドに交換するとか、そういうことが今まで「節約」だと思われてきました。そのため、節約と言われるとどうしても「大変」とか「ツラそう」というイメージがついて回ります。しかし、本当の節約はそうではないと思いませんか。

安値を求めることも確かに重要です。同じモノでも、安く買えるところもあれば、高い値段がついているところもありますよね。その店を選ぶことができるなら、もちろん安いところを選ぶのがベストだとは思います。たとえば、指先ひとつで操作できるネットショッピングの場合、価格の安い順で並び替えることができますし、それくらいなら数秒で最安値で買えるところが見つかりますよね。

しかし、実店舗の場合はそういうわけにはいきません。こっちのスーパーは高いから、となりの駅のスーパーへ行こうというのはかえって無駄だということは誰にでもわかることと思います。

節約って、そういうことではないですよね、にんじんが高いスーパーなら、にんじんを買いに隣駅のスーパーへ行くのではなく、献立を変えてにんじんを使わない料理にすること。にんじんを絶対に食べなければならない理由なんて、ほとんどの人にはないはずだからです。にんじんが高いなら、ほかの安い野菜を使って調理すればいいのです。にんじんを使う料理は、にんじんが安いときに作ればいいですよね。そうやって、うまく臨機応変に動くことも節約につながります。

自分でできることを楽しむ

たとえば、世の中の商品のほとんどに「手間賃」がかかっていますよね。ペットボトルのお茶でも、お茶葉とお水とペットボトルだけでは160円になりません。原価だけではなく、利益も乗って価格が決まっていることは誰もが知る常識です。しかし、その中に手間賃も当然含まれていますよね。製造する人の人件費も、その売上で賄わなければなりませんから。

この手間賃をうまく省けるのではというところが、楽しむ節約のポイントです。自分でできることはやる、これが節約の基本なんですよね。たとえば、紅茶を飲むのにペットボトルを買えば高くつきますが、自分で好みの茶葉を買って入れれば紅茶1杯なら高くても数十円で済むことが多いですよね。

仕事中に紅茶をペットボトルで飲むと、せわしなく仕事が続いてしまいますが、紅茶を入れて飲めばちょっとしたリラックスタイムにもなります。ただ手間を省くと考えると、確かにストレスを感じることもあります。「ラクさ」が私たちの消費を支えているという側面も見逃せません、逆をかえせば「ラクさ」を欲しがって私たちはお金を払うのです。

でも、私たちが自分でできることを自分でやって、さらにその時間に付加価値がつくとすれば、それは「単なる節約」ではなくなります。自分主導で、自分の手で毎日の生活を作っていくという新しい生き方と言えるのではないでしょうか。

貯金に「貯める」以外の目的を作る

節約の先にあるのは、何でしょう。多くの人は、お金を貯めるために節約するのではないでしょうか。でも、「お金を貯めるために節約する」と聞くと、二重苦のように感じませんか。お金を貯めることも、ほとんどの人にとっては苦痛です。なぜなら、自分の自由に使えるお金が減るからです。

はっきりとした目の前の利益のために行動を起こすことは、多くの人が得意とすることです。しかし、何十年も先の利益のために今の生活を変えるべく行動を起こすことは苦手です。「将来の健康を考えて、今から大好きなお酒とたばこをやめる」とか、「老後資金を貯めて旅行して暮らせるように、今から毎月5万円ずつお金を貯める」という行為ですね。

その利益のために動いて、自分が喜んでいる具体的なイメージがないと、人間ってなかなか動けないものです。それは仕方ないことだと思います。不確実な未来のために今、我慢をするわけですからね。今のほうが大事なように感じる人が多いでしょう。

しかし、このままではお金を貯めることができません。ちゃんとお金を貯めるためには、「お金を貯める」ことを最終目標にしないことが大事です。つまり、「貯まったお金で何をするか」ということを、自分で具体的にイメージできるようになっておかなくてはならないのです。

また、お金を貯めるということばかりを考えるのではなく、その先にあるものをきちんと見据えてお金を貯めることが大事です。それは老後資金を貯めるという長い貯金でも同じこと。

「定年退職したらここへ行きたいな」とか「こういう生活したいな」と考えながら、雑誌で見て気に入った風景の切り抜きを手帳に貼っておいたり、ネットで気になる記事があったらいつでも読めるようにブックマークしておいたりすると、モチベーションになるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか。節約って、言葉だけを聞くと我慢を強いられるようなツライもの、ネガティブなものを想像してしまいがち。しかし、節約だって考えようで楽しくなるものです。毎日の生活の中で上手に節約しながら、自分の生き方を「お金に愛される生き方」へと変えていきましょう。

大塚 ちえ

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執筆者
  • 大塚 ちえ
  • コラムニスト/ファイナンシャルプランナー

AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)資格保有。新卒から一貫して証券会社に勤務し、国内株やFX、CFD、先物・オプションなどデリバティブ商品の営業企画に従事。スポーツと音楽が趣味。金融機関勤めで得た知識と経験で、貯金・節約から投資までお金に関する悩みに向き合う。「くらしとお金の経済メディア LIMO」のほか、「Mocha」「DRESS」「CHANTO WEB」などに執筆。