前置きが長くなりましたが、同調査による高齢者世帯のデータを見ていくことにしましょう。
まず、高齢者世帯の貯蓄現在高の平均値は2284万円。「2000万円以上!」と驚く人もいるかもしれません。もっとも、貯蓄現在高の中央値は1515万円であり、平均値よりは低い水準です。この中央値というのは、データを小さい順(大きい順)から並べてちょうど真ん中にくる値のことです。一部の高額貯蓄世帯に平均値が引っ張られることもあり、総務省は中央値での開示もしています。
そして、貯蓄現在高2500万円以上が高齢者世帯の32%を占めています。平均値である2284万円を超える世帯数の比率も3割を超える水準にあることが分かります。