1.2 【2024年度】在職老齢年金の支給停止調整額は「50万円」に引き上げ
2024年度の支給停止調整額は50万円。前年度の48万円から2万円引き上げとなりました。
支給停止調整額の引き上げにより、年金が支給停止となるボーダーラインが高くなります。老齢厚生年金を受給しながら働きたいシニアにとって良い方向に改定されました。
次章では、より具体的にイメージできるよう「在職老齢年金で年金がカットされるケース・されないケース」を見ていきましょう。
2. 在職老齢年金で年金がカットされるケース・されないケース
在職老齢年金で年金がカットされる・されないケースを、具体例を用いてみていきます。
2.1 在職老齢年金で年金がカットされないケース
- 年金の基本月額:10万円
- 総報酬月額相当額:25万円
基本月額+総報酬月額相当額=35万円
2024年度の支給停止調整額となる50万円を下回っているため、年金はカットされません。