8月15日は2ヶ月ぶりの年金支給日となります。
老齢年金は、老後生活の収入源の柱となり得ますが、「ねんきん定期便」や「年金振込通知書」に記載された額面の金額が、そのまま振り込まれるわけではありません。
本記事では、老齢年金から天引きされる税金・社会保険料について詳しく紹介していきます。
「老齢年金の仕組み」や「どのくらい年金から税金や社会保険料が天引きされるか」についても紹介しているので、参考にしてください。
1. 【老齢年金制度を知ろう】国民年金と厚生年金の違いについて
まずは、日本の老齢年金制度の仕組みから確認していきましょう。
老齢年金は「国民年金」と「厚生年金」の2種類で構成されており、二階建て構造と呼ばれる仕組みになっています。
1階部分は「国民年金」であり、日本に住む20〜60歳未満の人が加入対象です。
保険料は全員一律で、仮に40年間保険料を未納なく納めれば、国民年金を満額受給できます。
一方で2階部分は「厚生年金」であり、国民年金に上乗せされる形で年金を受け取れます。
主に会社員や公務員が加入対象で、保険料は現役時の報酬に応じて変わり、年収や加入期間によって受給できる厚生年金額が変動します。
このように、将来受け取れる年金額は「現役時に加入していた年金保険」や「現役時の収入・加入期間」などによって大きく変わります。
次章にて、国民年金と厚生年金それぞれの平均月額を見ていきましょう。