4. 「年金生活者支援給付金」のポイント

年金生活者支援給付金のポイントは、以下の3点です。

  • 要件を満たせば生涯にわたって支給される
  • 給付金は非課税扱いとなる
  • 2年目以降の受給は要件を満たしていれば申請がいらない

年金生活者支援給付金には支給回数の制限がないため、要件を満たせば生涯にわたって受給可能です。

ただし、相続での遺産受け取り、持ち家の売却などで収入が発生した際は、年間所得が増えて要件を満たさなくなる可能性があります。

また、年金生活者支援給付金は非課税扱いとなります。そのため、一度給付金を受けたからといってその年の課税所得が増えるわけではありません。

給付金を受けたことで給付金の支給要件から外れることはないため、要件を満たしていれば翌年以降も受給可能です。

2年目以降の受給は、要件さえ満たしていれば原則申請は不要です。

一度要件から外れると、再度要件を満たした際には給付金の再申請が必要ですが、要件を満たし続けていれば2年目以降は申請がなくとも、口座へ給付金が振り込まれます。

5. まとめにかえて

年金生活者支援給付金は、年金への加入期間や保険料の納付期間、障害等級などにより、月額5000円〜が年金と併せて支給されます。

年間で6万円〜にもなるため、生活が苦しい人にとってはありがたい金額といえます。

とはいえ、年金受給額が低ければ生活は苦しくなるものです。近年は物価や賃金上昇が考慮されて国民年金の金額が増えていますが、賃金の伸びが物価になかなか追いつかず、増額を実感できないでいます。

現役のうちから公的年金以外に老後の柱となる資産をつくることが重要です。

参考資料

石上 ユウキ