2.3 60歳代・二人以上世帯の貯蓄額
【60歳代・二人以上世帯】貯蓄額ごとの世帯割合(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 金融資産非保有:21.0%
- 100万円未満:5.9%
- 100~200万円未満:4.5%
- 200~300万円未満:4.3%
- 300~400万円未満:3.0%
- 400~500万円未満:1.9%
- 500~700万円未満:7.2%
- 700~1000万円未満:6.7%
- 1000~1500万円未満:6.8%
- 1500~2000万円未満:5.4%
- 2000~3000万円未満:9.5%
- 3000万円以上:20.5%
- 平均:2026万円
- 中央値:700万円
60歳代も50歳代と同様、3000万円以上貯蓄できている世帯と、貯蓄ゼロの世帯の二極化が見て取れます。
2.4 60歳代・単身世帯の貯蓄額
60歳代の単身世帯の貯蓄額も見てみましょう。
【60歳代・単身世帯】貯蓄額ごとの世帯割合(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 金融資産非保有:33.3%
- 100万円未満:8.5%
- 100~200万円未満:4.7%
- 200~300万円未満:2.8%
- 300~400万円未満:4.3%
- 400~500万円未満:2.4%
- 500~700万円未満:3.5%
- 700~1000万円未満:2.8%
- 1000~1500万円未満:6.6%
- 1500~2000万円未満:4.5%
- 2000~3000万円未満:8.0%
- 3000万円以上:15.1%
- 平均:1468万円
- 中央値:210万円
50歳代・60歳代ともに単身世帯になると貯蓄ゼロ世帯が多くなる傾向があります。
なお、金融広報中央委員会の調査によると、50歳代・60歳代ともに保有している金融資産の種類は「預貯金」がもっとも多くなっています。
次いで投資信託や株式などの金融商品が多くなっていますが、50歳代・60歳代の多くが保有資産の多くを預貯金にしていることになるため、政府が掲げている「貯蓄から投資へ」の動きは思うように進んでいないことが考えられます。
2019年には「老後2000万円問題」が話題となりましたが、老後までの期間が長くはない50歳代・60歳代にとって効率的に資産を増やしていくには、資産運用などを検討する必要がありそうです。