国内各地で記録的な暑さを記録しており、熱中症になる危険性が高くなっています。
熱中症対策にはエアコンの適切な使用が欠かせませんが、70歳代以上の年金生活者にとっては電気代が惜しく、つい我慢してしまうこともあるでしょう。
国は、「酷暑乗り切り緊急支援」として、8月から10月の3ヵ月間の電気・ガス料金の補助を行うことを発表しました。
夏場の電気・ガス料金が安くなることで、70歳代以上の高齢者世帯の生活にも余裕が出ることが期待されます。
本記事では、電気・ガス代補助について概要を確認するとともに、70歳代の「年金額・生活費・貯蓄額」について解説していきます。
1. 電気・ガス代補助が8月使用分から再開予定
岸田総理は、6月21日の記者会見で「酷暑乗り切り緊急支援」とし、8月から10月分の3ヵ月の電気・ガス料金の一部の補助を行うと発表しました。
低所得世帯や地方経済に、高い即効性のあるエネルギー補助を迅速に行うことを目的としています。
2024年5月末までは「電気・ガス価格激変緩和対策」として電気・ガス料金の値引きが行われていましたが、一度終了後、8月使用分から再開されるとのことです。
今年の夏もすでに猛暑日が続いており、エアコンなどの電気代がかかることが予想されます。そういった中で補助が受けられることは、家計にとって有効な施策といえます。
今回の補助額は、8・9月使用分と10月使用分とで異なります。
1.1 【8・9月使用分】
- 電気:低圧 4.0円/kWh、高圧 2.0円/kWh
- 都市ガス:17.5円/㎥
1.2 【10月使用分】
- 電気:低圧 2.5円/kWh、高圧 1.3円/kWh
- 都市ガス:17.5円/㎥
具体的にどのくらい値引きされるのでしょうか。次の章で詳しくみていきましょう。