1.1 高額療養費制度「所得と年齢別にみる上限額」

高額療養費制度における医療費の上限額は、69歳以下と70歳以上の区分に分かれます。

年齢別の区分から、さらに所得に分けて上限額を決めています。69歳以下の上限額は、以下のとおりです。

  • 年収約1160万円~:25万2600円+(医療費-842,000)×1%
  • 年収約770~約1160万円:16万7400円+(医療費-55万8000)×1%
  • 年収約370~約770万円:8万100円+(医療費-26万7000)×1%
  • ~年収約370万円:5万7600円
  • 住民税非課税者:3万5400円

続いて70歳以上の場合は以下のとおりです。

  • 年収約1160万円~:25万2600円+(医療費-84万2000)×1%
  • 年収約770万円~約1160万円:16万7400円+(医療費-55万8000)×1%
  • 年収約370万円~約770万円:8万100円+(医療費-26万7000)×1%
  • 年収156万~約370万円:外来1万8000円(世帯で5万7600円)
  • 住民税非課税世帯:外来8000円(世帯で2万4600円)
  • 年金収入80万円以下などの住民税非課税世帯:外来8000円(世帯で1万5000円)

69歳以下の負担上限額に比べて、70歳以上の負担上限額は低いです。

年齢が高くなるにつれて医療費がかさみやすい点と、年金生活で家計が圧迫されやすい点を考慮しています。

では、高額療養費制度の対象となる費用について確認しましょう。