2. 年金受給者の住民税非課税限度額の基準として意識したい「級地区分」

なお、年金受給者の住民税非課税限度額の基準は住んでいる地域によって異なる点に注意しましょう。

厚生労働省により「級地区分」が設けられ、「1級地」「2級地」「3級地」によって住民税が非課税となる年金額が異なります。

【級地区分】個人住民税の世帯類型別の非課税限度額

【級地区分】個人住民税の世帯類型別の非課税限度額

出所:厚生労働省「少子化の進行と人口減少社会の到来」

2.1 級地区分:高齢者(65歳以上)単身世帯

  • 1級地:155万円
  • 3級地:148万円

2.2 級地区分:高齢者(65歳以上)夫婦世帯

  • 1級地:211万円
  • 3級地:192万8000円

住民税非課税世帯になると、住民税額分だけ手取り額に影響が出ます。

級地区分ごとの住民税非課税世帯となるボーダーラインは意識しておきたいものです。

次の章では、住民税非課税世帯が受けられる優遇措置について解説します。