2. 通帳レスのメリット・デメリット
通帳レスにするとさまざまなメリットがありますが、一方で気を付けたいデメリットもあります。
紙の通帳から切り替える前に、メリット・デメリットについて確認しておきましょう。
2.1 通帳レスのメリット
通帳レスには次のようなメリットがあります。
【通帳の紛失・盗難リスクがなくなる】
通帳レスでは通帳が発行されないため、紛失や盗難などのリスクがなくなる点がメリットです。紙の通帳の場合、通帳をどこに保管したのか忘れてしまったり、知らぬ間に盗難に遭っていたりする可能性があります。
紙の通帳の紛失・盗難があった場合は再発行する必要があり、金融機関の窓口で手続きを行わなければならないケースもあります。また、再発行手数料がかかることもあります。
こういったリスクを負わずに済むのは通帳レスのメリットです。
【窓口に出向く手間を省ける】
通帳レスは、金融機関に出向かなくても口座の取引明細を確認可能です。紙の通帳の場合、取引明細を見るためにはATMや窓口で記帳する必要があり、外出が難しい方や忙しい方などには不便なときがあります。
また、紙の通帳では、未記帳の取引が多くなると入出金の合計がまとめて記帳されてしまうため、明細を残したい場合は定期的にATMや窓口で記帳しなければなりません。
通帳レスなら、スマートフォンやパソコンなどからいつでも取引内容を確認できます。
【データが保存でき家計簿作成にも役立つ】
通帳レスでは、取引データをダウンロードし、そのまま電子データとして保存したりプリントアウトしたりすることが可能です。データから必要なものを抽出し、家計簿管理に役立てられるメリットもあります。
【特典が受けられることがある】
金融機関では、通帳レスを推し進めるために特典を用意しているところがあります。たとえば、ATM利用手数料が無料になる、紙の通帳からの切り替えで500円プレゼント、200ポイント相当プレゼントなど、金融機関によりさまざまです。
通帳レスにしたい金融機関でお得な特典やキャンペーンが行われていないか、確認してみましょう。
次の章からは、通帳レスのデメリットと考えられる点について解説していきます。