2024年7月30日、厚生労働省で「第17回社会保障審議会年金部会」が行われました。
そこで大きく話題となった「遺族年金」ですが、今後は男女差をなくし、一律で受給期間が5年になる見込みです。
この改正案には専業主婦(夫)世帯からも反対の声が挙がっており、ネット上でもさまざまな議論を生んでいます。
物価上昇のあおりを受けて、遺族年金のみならず「国民年金・厚生年金」の金額も年々目減りしています。
今回は、現役シニアが受け取っている年金額を見ていきながら、将来の資産対策について考えてみましょう。
1. 【2024年度の年金額例】8月15日にいくら受け取れる?
2.7%の増額改定となった2024年の年金額から見ていきます。年金は基本的に偶数月の15日に支給されるため、次回の年金支給日は8月15日です。
1.1 2024年度の年金額例
- 国民年金:満額で6万8000円(1人あたり)
- 厚生年金:一般的な夫婦合計で23万483円
厚生年金は”平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」”という条件のもと試算されたものなので、あくまでも目安のひとつとして捉えてください。
次回の年金支給日は8月15日となっていますが、標準夫婦の場合は約46万円が支給されることになります。
ただし、このケースは夫が厚生年金、妻が国民年金に加入していることを想定した金額です。
次章で年齢ごとの年金受給額を見て、現代シニアのリアルな年金生活をイメージしてみましょう。