2019年の「老後2000万円問題」が話題となってから久しいですが、あれから年金額の改定や物価上昇が進み、昨今ではさらに多くの資金が必要になるのではないかとも言われています。
将来、自分が満足に働くことができなくなったときに、どの程度のお金が必要になるのか気になっている方は多いでしょう。
毎年、厚生労働省により年金の平均受給額が発表されていますが、実際には受給額から税金や社会保険料が差し引かれます。
本記事では、年金から天引きされるお金にはどのようなものがあるのか解説すると共に、平均的な受給額である「月額約14万円」のケースで、具体的にどの程度の手取り額になるのかのシミュレーションします。
1. 年金の平均受給額は月額約14万円
年金受給額から各種天引きを差し引くと、どの程度の手取り額になるのでしょうか。
厚生労働省のデータによると、厚生年金受給者の令和4年度の平均受給額は月額約14万円です。
ただし、上記の金額からは税金や社会保険料などが差し引かれることになります。
以下にて、年金からどのようなお金が差し引かれるのか、差し引かれるお金の項目と、年金月額14万円(年額168万円)の方の具体的な天引き額についてご紹介していきます。