2. 標準夫婦が8月15日に厚生年金を約46万円支給される理由

年金の支払いは毎年偶数月の15日に、6回に分けて支払われます。

年金の支払月と支払対象月

年金の支払月と支払対象月

出典:日本年金機構「年金はいつ支払われますか」

このため、次回の年金支払日は8月15日で、6月分、7月分の2ヶ月分となるため、標準的な夫婦であれば約46万円受け取れることになります。

もちろん、2ヶ月分の年金支払額のため、1ヶ月分の生活費は半分の約23万円で考えなければなりません。

なお、令和5年度の標準的な夫婦の1ヶ月分の年金額は約22万4000円だったため、2ヶ月分だと約44万8000円です。

物価の変動を反映したものですが、結構大きな額のプラスになっていると感じられるのではないでしょうか。

3. 今後の年金支給額は増える?

2024度の年金支給額は、標準的な夫婦で月額約23万円となりましたが、今後はどうなるのでしょうか。

3.1 2025年・2026年はやや増額となる可能性がある

冒頭でお伝えした通り、年金の支払額は物価の変動などを反映したうえで、毎月決定されます。

2020年~2022年のコロナ禍期に世界各国で補助金がばらまかれたことなどを理由に、世界中でインフレが進みました。

日本も欧米各国などと比べると緩やかではありますが、今後もインフレが進むことが予想されています。

また、2024年度の消費者物価指数は前年比+2.8%となりましたが、日本銀行の「経済・物価情勢の展望」によると、2025年度、2026年度は+2.0%程度になると見込まれています。

上記通りの物価変動になった場合、引き続き物価の変動を反映して、年金支払額は若干増額されることが予想されるでしょう。