3.2 物価が高くなると生活に必要なお金も多くなる

ただし、年金の支払額が多くなったとしても、物価が高くなったことを反映した結果であり、生活に必要な資金が高くなってしまうという点には注意しなければなりません。

現在、食費や住まいに関するお金にどの程度出費しているかをしっかり把握しておき、それらが高くなるようであれば、年金でカバーできるのかどうか、カバーできなくなりそうであれば早い段階で調整を試みることが大切です。

具体的には、以下のようなことが考えられるでしょう。

  • 食費や生活費に無駄にお金を使っていないか確認する
  • 貯蓄をどの程度切り崩せるか確認する
  • 投資などで資金を増やせないか検討する

まずは、食費や生活費において、無駄にお金を使っていないかを確認し、無駄な出費があるようであれば削減を検討しましょう。

例えば、スマートフォンの毎月の通信費など、格安スマホに変更することで大きく減らせる可能性があります。

また、毎月の生活費を、年金にプラスして貯蓄から切り崩しているという場合は、いくらまでなら切り崩して大丈夫かを再度確認してみるのがおすすめです。

あまり余裕がない状況であれば、出費を減らすか、何らかの方法で収入を増やすことを考える必要があります。

一度メインの仕事からリタイアした後であっても、シルバー人材センターに登録して仕事を始めるなどして、収入を得ることは可能です。

また、まとまった資金がある場合には投資で増やすことも検討できるでしょう。ただし、投資はお金が減ってしまう可能性もあるため、慎重に進めることが大切です。