昨今の物価上昇などを受け、2024年6月21日に岸田総理は「秋に策定することを目指す経済対策の一環として講じる対策」について表明しました。

その中では、年金(生活)世帯や低所得者世帯に追加の給付金を支給すること、8月~10月の電気・ガス料金補助「酷暑乗り切り緊急支援」が行われることなどが示されました。

出費が増えて生活に余裕がなく、貯蓄まで手が回らないという方も少なくないでしょう。

本記事では、酷暑乗り切り緊急支援と追加の給付金、また国民年金と厚生年金の平均額についても確認していきます。

1. 電気・ガス料金を8~10月分補助の「酷暑乗り切り緊急支援」

電気代の値上がりを受けて、国は2024年1月~5月使用分まで料金単価から一定額を値引き、「電気・ガス価格激変緩和対策事業」として負担の軽減を行ってきました。

首相官邸「岸田内閣総理大臣記者会見」では、物価高から守る「二段構え」のうちの一つに「酷暑乗り切り緊急支援」を掲げ、8~10月分の3か月分の電気・ガス料金補助を行うと公表されました。

エアコンの使用はもちろん、レジャーや帰省などで出費が増えがちな夏ですが、電気とガス代の補助で家計の一部が助かるでしょう。

2. 年金世帯や低所得者世帯への「追加給付金」

また、年金世帯や低所得者世帯に対して追加給付金が検討されることになりました。

ほかにも物価高への対策として、学校給食費などの保護者の負担軽減、また飼料高騰などの影響を受ける酪農経営などの農林水産業、中小企業、医療・介護、保育、学校施設、公衆浴場、地域公共交通、そして物流、地域観光業などに対する幅広い支援も行うと公表されました。

給付金については昨年は住民税非課税世帯や低所得世帯へ、今年度は新たに住民税非課税世帯等となった世帯へ、10万円給付が決定されています。

今回は年金世帯も対象ですが、詳細については今後の政府の発表を確認しましょう。