はじめに

ビジネスパーソンの朝は忙しいので、朝食は殆ど食べないという人や、とりあえずトーストだけ食べて会社へ向かうという人も多いのではないでしょうか。

しかし、朝食は一日の始めのエネルギーチャージのために、ビジネスパーソンにとって欠かせないものです。朝食を毎日食べる習慣を作り、メニューも見直すことによって仕事のパフォーマンスが上がる可能性もあります。

ご飯、パンなどの主食のメリットとデメリットや、合わせて食べたい食材を知って、自分に合った朝食のメニューや組み合わせを探してみましょう。

目次

1. 仕事のパフォーマンスを上げる朝食
2. 痩せやすくなりたいなら朝食を重視
3. 朝食のメニューを決めるときのポイント
4. ご飯を朝食に食べるメリットとは
5. パンを朝食に食べるメリットとは
6. パスタを使った朝食を考えるときのポイント
7. ビジネスパーソンの朝食はカフェで食べるのも一興

1. 仕事のパフォーマンスを上げる朝食

朝食は一日のパフォーマンスを上げるのに効果があるため、忙しいビジネスパーソンこそ積極的に食べるとよいでしょう。

朝起きたばかりではまだ身体が目覚めていない状態ですが、ものを口に入れて噛むことにより脳が覚醒します。そして、食べた刺激によって消化管の活動も活発化され、その刺激が脳にも伝わることで全身的に活動する準備が整って集中力も増し、高いパフォーマンスで活動できるようになるのです。

より脳を覚醒させるためには柑橘類のフルーツに覚醒効果があるとされているので、朝食でオレンジなどの柑橘系のフルーツを食べると、さらに脳を覚醒させる効果が期待できるといわれています。

また女性にとっては気になるお通じも、朝食を摂ることで胃や腸が動いて刺激され、便秘になりづらくなります。

2. 痩せやすくなりたいなら朝食を重視

人が一日に消費するエネルギー量は基礎代謝量と活動による消費エネルギー量によって決まります。これから活動するタイミングで摂取したカロリーは日中に消費され身体に蓄積しにくいので、朝食を多めに食べて夕食を控えめにする習慣を作ることにより、カロリー過多にならないようにするリズムを作れ、これが痩せやすい身体を作り上げるのに効果的といわれています。

しかし、気をつけておきたいのがただ朝食を増やすだけにしてしまうと、一日の摂取カロリーがトータルで増えてしまって太る原因になるという点です。一日のトータルのカロリー摂取量を計算して夕食や昼食を減らすことで調整してみましょう。

摂取カロリーを抑えるためには朝食で腹持ちが良いものを食べ、野菜を多めにとり、血糖値がゆっくりと持続的に上がるようにしておくのが賢明です。また、ヨーグルトはタンパク質が多く含まれていて、ビタミンやミネラルも豊富に摂取でき、適度に脂質もあることから腹持ちも良いので朝食に食べるのに適しています。

ダイエットと合わせて気を付けたいことは生活習慣病の予防です。朝食を抜いたあと昼食を食べると、急激な血糖値の上昇が引き起こされ、それによって糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病のリスクが高まるといわれています。

生活習慣病の予防のためには一日の間に血糖値は大きく変化させないようにするとよいとされているので、そのためにはまず朝食を食べて血糖値を上げ、下がってきたところで昼食を食べて適度にまた血糖値を上げるというリズムを作るのが好ましいでしょう。

3. 朝食のメニューを決めるときのポイント

時間のない朝は朝食の準備をする時間が限られているため、ごはんと味噌汁だけ、チーズトーストだけなど、手軽に作れて短時間で食べられるメニューを考えてしまいがちです。

ご飯やパンなどの糖質が多いメニューは腹持ちも良く、エネルギーを摂取するには良いのですが、高糖質に偏りすぎた朝食を摂ると仕事のパフォーマンスを下げる可能性があるのをご存知でしょうか。

朝食で糖質の多いものを食べると急激に血糖値が上昇し、身体のフィードバックとしてインスリンが分泌され、筋肉などの組織の中にブドウ糖が取り込まれます。それによって血糖値が急激に低下してしまい、脳のエネルギー源が不足してしまうことで眠気が出てきてしまうことがあるからです。

ご飯やパン、麺類などの糖質の多い食べ物も必要ですが、脂質やタンパク質、食物繊維などを一緒に摂取することでゆっくりと血糖値が上がるように工夫をするとよりよい朝食になります。

特に糖質の吸収を緩やかにする食物繊維が豊富な野菜などを予め食べてから糖質の多い食べ物を食べるようにすると良いでしょう。

4. ご飯を朝食に食べるメリットとは

日本の昔ながらの朝食はご飯ですが、ご飯は朝食に向いている特徴をもっています。ご飯に含まれているデンプンは比較的消化吸収がゆっくりとしているので血糖値が急激には上昇しにくく、腹持ちも良いのでお昼までお腹が空きにくくなる点などが特徴で、一番のメリットといえるでしょう。

玄米食も流行してきていますが、玄米は白米に比べて腹持ちが良く、ビタミンやミネラル、食物繊維も豊富に含まれている魅力があります。

また、パンにバターやマーガリンが多用された場合は脂質が多くなりやすいのですが、ご飯を中心にして食べる和食は脂肪が少なめのメニューが多いので、ダイエットや生活習慣病を気にする人には他の主食に比べてご飯はメリットが多いかもしれません。

和食を食べる際によく取り入れられるメニューとして味噌汁と納豆がありますが、身体によい特徴がたくさんあるので、ぜひ朝食に取り入れたいメニューです。

味噌汁は味噌由来のタンパク質に加えて具材に野菜を入れれば野菜からのビタミンやミネラル、食物繊維を摂取でき、納豆はお腹の調子を整えたり、大豆由来のタンパク質や良質な脂質を摂取することができます。いずれも低カロリー、低糖質で朝食にピッタリのメニューなので、積極的に取り入れてみましょう。

5. パンを朝食に食べるメリットとは

ビジネスパーソンの朝食はパンだという人もいるほどに現代ではパン食をする人が増えてきています。パンは手軽に食べられるのが一番のメリットで、トースターや電子レンジで簡単に温めたり、常温のまま食べることも可能です。

洗い物も簡単に済むので一人暮らしのビジネスパーソンや共働きの夫婦からの人気が高く、本当に時間がないときには移動中にも食べられるので本当に忙しい人からもよく選ばれています。

パンはバリエーションが豊富なのもメリットで、パン屋だけでなくコンビニやスーパーなどでも手軽に手に入り、菓子パンや惣菜パンなどの種類も豊富にあって好みに応じて食べられるので飽きないでしょう。

しかし、朝食にパンだけを食べると血糖値が上がりやすくなるので、野菜たっぷりのサンドイッチなど、他の栄養素も一緒に摂取できるメニューを考えましょう。

また、菓子パンはより糖質が多くて血糖値が上がりやすいので食べ過ぎに注意が必要になります。トーストやバターロールなどを食べるときにはバターやマーガリンを使う人が多いですが、付けすぎて脂質の過剰摂取になってしまわないようにすることも大切です。

6. パスタを使った朝食を考えるときのポイント

ビジネスパーソンの朝食は手軽に作れるパスタを選ぶというケースも増えてきています。
忙しい朝に本格的なパスタを作って食べるのは時間がかかって大変ですが、細めで早ゆでのパスタが流通して時短料理をしやすくなりました。

また手軽に湯煎や電子レンジで温められるパスタソースや、ふりかけるだけの手軽な調味料などを使えば、より手軽にパスタが出来上がります。パスタを茹でる時間がないときでも、電子レンジ用で簡単にパスタを茹でるグッズもあります。

しかし、茹でたパスタにパスタソースをかけただけではほとんど糖質と脂質だけになってしまう点には注意が必要です。忙しい朝には本格的な調理は難しいですが、冷凍のミックスベジタブルや卵やベーコンを足したりなど、ビタミンやタンパク質を上手く取り入れて栄養バランスを整えましょう。

朝食におすすめのパスタのレシピを公開している人も多く、ショートパスタとスープを使ったスープパスタも人気になっています。一手間をかけて野菜をたくさん入れて調理すれば食物繊維やビタミン、ミネラルも同時に摂取できるので理想的です。

7. ビジネスパーソンの朝食はカフェで食べるのも一興

ビジネスパーソンの朝食はカフェで食べるというのも良い方法の一つです。

朝活として注目されているのがカフェで行われているモーニングを仕事に行く前に食べるという方法です。大手のカフェチェーン店でも積極的にモーニングを始めるようになりましたが発祥は名古屋とされていて、朝食の時間帯にコーヒーなどのドリンクを頼むだけでトーストやゆで卵、サラダなどが付いてくるサービスがオリジナルです。

そこから各々のカフェがオリジナリティーを出す努力をして、モーニングセットとしてワンコインでサンドイッチとサラダ、トーストとスクランブルエッグとソーセージ、フレンチトーストとサラダとハムといった内容のサービスメニューを提供しているカフェが多いようです。

いつも忙しく働いているビジネスパーソンにとってリラックスできる時間を作るのは重要なことなので、カフェ朝活を始めるのも一興です。まずは手近にあるカフェをインターネットで探索して、自分の好みに合った雰囲気を持っているカフェを探してみましょう。自宅の近くでも職場の近くでも問題ありません。朝少しだけ早く起きてカフェで贅沢な時間を過ごしてみませんか。

おわりに

朝食を正しくとることはビジネスパーソンのパフォーマンス力を上げるのに一役買っていることをおわかりいただけたでしょうか。一日をより良く過ごしたり、ダイエットや生活習慣病予防のためには、栄養のバランスとメニューをよく考えて食べるのが大切です。

自分のライフスタイルに合わせてご飯、パン、パスタの中から主食を選んで、血糖値の上昇を抑えるために野菜やフルーツ、卵、ヨーグルトなどのメニューを上手く取り入れてみましょう。

また家で栄養バランスのよい朝食を作ることが難しい場合は、カフェで朝食を食べることも朝活の一環としておすすめです。

朝食の質を上げて、一流のビジネスパーソンとしてのライフスタイルを確立してみませんか。

LIMO編集部