株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、売買代金は3兆円超えの活況に

2018年6月15日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,851円(+113円、+0.5%) 反発
  • TOPIX 1,789.0(+5.1、+0.3%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,151.8(+5.6、+0.5%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:768、値下がり銘柄数:1,254、変わらず:67
  • 値上がり業種数:20、値下がり業種数:13
  • 年初来高値更新銘柄数:99、年初来安値更新銘柄数:79

東証1部の出来高は16億8,394万株、売買代金は3兆791億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。日米欧の中央銀行の金融政策が終了し、大きなイベントを通過した安心感が出て売買を押し上げました。

特に、売買代金は5月31日以来となる3兆円超えとなっています。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。寄り付き直後には一時+147円高まで上昇しましたが、前場の半ばには一時+31円高まで上げ幅を縮小する場面も見られました。

しかし、その後は再び上値を追い始め、最後は22,800円台を回復して引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、上昇率は日経平均株価より小さくなりました。これは、日経平均株価を構成する主力大型株がより買われたことを示唆しています。値上がり銘柄より値下がり銘柄の方が圧倒的に多かったことも、大きな特徴でした。

東証マザーズ総合指数は反発、売買代金は11日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,214万株、売買代金は789億円となり、いずれも前日より増加しました。増加したものの、新興市場では相変わらず低調な商いが続いており、売買代金は11日連続で1,000億円を下回りました。

6月19日のメルカリ上場までは模様眺めの様子が強まりつつあるようです。なお、そのメルカリの公開価格は1株3,000円で決定済みです。

ただ、総合指数は反発となりました。これで再び1,100ポイント超えを固めつつありますが、まだ底打ちした状況とは言えないかもしれません。

村田製作所が一時+7%超高の急騰、東京エレクトロンは一時▲5%超安の急落

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が大幅高となって年初来高値を更新し、テルモ(4543)やアステラス製薬(4503)も上昇して高値更新となりました。

また、村田製作所(6981)が一時+7%超高の急騰となり、同じく急騰したTDK(6762)とともに年初来高値を更新しています。

その他では、連日で急落していた任天堂(7974)が反発し、キーエンス(6861)も急反発したのが目を引きました。

一方、東京エレクトロン(8035)が一時▲5%超安の急落となり、SUMCO(3436)も大幅安で年初来安値を更新するなど、半導体関連株が売られました。

また、日立建機(6305)が4日連続の安値更新となり、コマツ(6301)も大きく値を下げて終わっています。

その他では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株が冴えない値動きとなり、三菱電機(6503)やオムロン(6645)などハイテク株の一角も安値更新となりました。

新興市場では、ビープラッツ(4381)やシルバーライフ(9262)などが急騰し、ファイバーゲート(9450)は連日で年初来高値を更新しました。一方、アトラエ(6194)が3日連続で安値更新となり、モルフォ(3653)も下落して安値を付けています。

青山 諭志