3. 【参考】こども家庭庁の取り組み「不登校対策COCOLOプラン」を紹介

こども家庭庁が公表した「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」によると、教育に関する課題に対して様々な取り組みを行っているとのことです。

今回は、そのなかでも「不登校対策COCOLOプラン」についてご紹介します。

3.1 【引用】こども家庭庁「不登校対策COCOLOプラン」の概要

不登校対策COCOLOプラン関係(122.2億円(86億円)※内数を除く)

①不登校の児童生徒全ての学びの場などを確保し、学びたいと思った時に学べる環境を整えます。

  • 学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)の設置促進:3億円(1億円)
  • 校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム)の設置促進:5億円(新規)
  • 教育支援センターのオンライン体制・アウトリーチ機能の強化:8億円(新規)
  • 多様な学びの場、居場所の確保等
    ・こどもの居場所づくりの支援体制強化(こども家庭庁:3.7億円+事項要求(新規))含む

②心の小さなSOSを見逃さず、「チーム学校」で支援します。

  • 1人1台端末を活用した心や体調の変化の早期発見 (再掲)
  • 「チーム学校」による早期支援を推進
    ・こどもデータ連携実証事業(こども家庭庁:3.5億円(新規))含む
  • 一人で悩みを抱えこまないよう保護者を支援
    ・SC・SSWの配置(再掲)等

③学校の風土の「見える化」を通して、学校を「みんなが安心して学べる」場所にします。

  • 学校で過ごす時間の中で最も長い「授業」を改善(子供たちの特性に合った柔軟な学びを実現) 等
  • 快適で温かみのある学校としての環境整備

出所:文部科学省「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要(いじめ関連部分抜粋版)」

4. まとめにかえて

全国的に見ると不登校の児童・生徒は珍しくありません。しかし、地域や学校単位で見ると少ないことも多く、親御さんによっては「うちの子だけが不登校」「他の子は学校に行っているのに」と思うこともあるでしょう。

我が子が不登校になった場合、「特別」なこととしてとらえるのではなく、現状を把握することが大切です。

不登校が将来のキャリアに直接影響したり、就活で不利になったりするとは一概に言い切れないので、じっくり時間をかけて向き合ってみてくださいね。

参考資料

西田 梨紗