2. 不登校になった子どもにできることは?

ここでは、親が学校に行けない我が子のためにできることを紹介します。

2.1 子どもが不登校になった理由を把握する

まずは、我が子が学校に行けなくなったのに何か理由はあるのか、寄り添ってみましょう。

参考までに、文部科学省「不登校児童生徒の実態把握に関する調査報告書」から「最初に行きづらいと感じ始めたきっかけ」を見ていきましょう。

【不登校】最初に学校に行きづらいと思ったきっかけ(小学校)

【不登校】最初に学校に行きづらいと思ったきっかけ(小学校)

出所:文部科学省「不登校児童生徒の実態把握に関する 調査報告書」

小学生でもっとも多いのは「先生のこと(先生と合わなかった、先生が怖かった、体罰があったなど)」でした。

教師との相性は円満な学校生活を送る上での鍵の一つになると思います。

続いて「身体の不調(学校に行こうとするとおなかが痛くなったなど)」が多くの回答を集めました。また、友人関係や勉強に関する悩みがきっかけの児童も多いことがわかります。

【不登校】最初に学校に行きづらいと思ったきっかけ(中学校)

【不登校】最初に学校に行きづらいと思ったきっかけ(中学校)

出所:文部科学省「不登校児童生徒の実態把握に関する 調査報告書」

中学生については「身体の不調(学校に行こうとするとおなかが痛くなったなど)」がもっとも多くの回答を集めました。

身体と心はつながっているため「学校に行きたくない」という思いが身体の不調に表れることも多いのかもしれません。

さらに、不登校の中学生のうち3割近くが「先生のこと(先生と合わなかった、先生が怖かった、体罰があったなど)」がきっかけで学校に行きづらくなったと回答しています。

ただし、上記の調査結果は一例です。この調査結果にとらわれず我が子のケースを把握してあげるようにしてください。

2.2 子どもの居場所をつくる

周囲の大人が学校の代わりになる居場所を一緒に探してあげることも大切です。

例えば、その1つにフリースクールがあります。フリースクールでは教科はもちろん、それぞれが関心をもっている分野も学べることがあります。

フリースクールによっては月1〜4回の登校日数で、負担を抑えて通うことも可能です。

フリースクールに通うことが難しい場合でも、習い事や塾、サークルなどには参加できるケースもあります。

ちなみに、最近は「推し活」つながりで居場所を得ている若年層も少なくないようです。

次の章では、参考としてこども家庭庁に関するデータを見ていきましょう。