1.2 65歳以上の単身世帯

同じく65歳以上で「無職」のうち単身世帯の生活支出をみると、支出額は以下のとおりとなりました。

消費支出:14万9033円

支出額の内訳は、以下のとおりです。

  • 食費:4万527円
  • 住居費:1万3103円
  • 光熱費:1万4434円
  • 家具家事用品:6219円
  • 衣服費:3420円
  • 医療費:8178円
  • 交通・通信費:1万6230円
  • 教育費:0円
  • 娯楽費:1万5748円
  • その他の消費支出:3万1174円

厚生労働省は賃金水準別で公的年金の受給額を「財政検証」で公表しました。

その結果、賃金が40万円であれば、年金受給額は14万8000円と計算しています。

【写真全3枚中1枚目】賃金水準別:夫婦(2人)世帯「公的年金」受給額。2枚目以降では、60歳代・70歳代の「金融資産非保有世帯」割合などを掲載。

賃金水準別:夫婦(2人)世帯「公的年金」受給額

出所:厚生労働省「財政検証」

賃金水準が40万円以上ないと、年金から生活費をカバーできないことになります。

以上から、夫婦世帯と単身世帯いずれも年金だけでは生活費をカバーするのは困難だといえるでしょう。

そのため、老後生活をむかえるまでに貯蓄を十分に備えておく必要があります。

では、貯蓄額はいくらか次の章から詳しく確認しましょう。