株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、一時23,000円台を回復

2018年6月12日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,878円(+74円、+0.3%) 続伸
  • TOPIX 1,792.8(+5.9、+0.3%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,148.0(+16.6、+1.5%) 4日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,126、値下がり銘柄数:858、変わらず:105
  • 値上がり業種数:21、値下がり業種数:12
  • 年初来高値更新銘柄数:120、年初来安値更新銘柄数:26

東証1部の出来高は12億3,809万株、売買代金は2兆3,089億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。史上初の米朝首脳会談が実現した安堵感と、その成行を見守る慎重な見方が交錯した結果、前日より増えたものの、引き続き低水準な商いとなりました。それでも、売買代金は2兆円を上回っています。

そのような中、日経平均株価は概ねプラス圏で推移しましたが、やや乱高下となりました。寄り付き後には一時+207円高となって5月22日以来の23,000円台回復となりましたが、その2時間後には一時▲6円安のマイナス圏に沈む場面が見られました。

後場は上値が重い展開が続き、結局は小幅高の続伸で引けています。取引時間中に米朝首脳会談が進行したため、様々な思惑が出てきたと考えられます。

なお、TOPIXも同じような値動きで終わりました。

東証マザーズ総合指数は4日続伸、売買代金は8日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,519万株、売買代金は807億円となり、いずれも前日より増加しました。増加はしたものの、新興市場では相変わらず低調な商いが続いており、売買代金は8日連続で1,000億円を下回りました。6月19日のメルカリ上場までは模様眺めの様子が強まりつつあるようです。なお、そのメルカリの公開価格は1株3,000円で決定済みです。

また、総合指数は大幅上昇となって4日続伸となりました。とりあえず1,100ポイント超えを固めつつありますが、まだ底打ちした状況とは言えないかもしれません。

9連騰のイオンが6日連続の年初来高値更新、日立建機は年初来安値更新

個別銘柄では、テルモ(4543)とリクルートホールディングス(6098)が大幅上昇となり、揃って年初来高値を更新しました。

また、武田薬品工業(4502)やアサヒグループホールディングス(2502)などディフェンシブ銘柄が総じて買われ、キッコーマン(2801)は年初来高値を付けて引けています。

その他では、日本電産(6594)が大幅高となり、パナソニック(6752)も続伸となるなど、ハイテク株の一角が値を上げました。

さらに、イオン(8267)は9連騰で6日連続の年初来高値更新となり、三越伊勢丹ホールディングス(3099)も高値更新となっています。

一方、中国での建機販売不振が伝えられる日立建機(6305)が3日続落で年初来安値を更新し、コマツ(6301)も下落しました。また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株が冴えない値動きとなっています。

新興市場では、串カツ田中ホールディングス(3547)が久々に急騰し、グレイステクノロジー(6541)も大きく値を上げました。一方、ミクシィ(2121)が3日連続の安値更新となり、前日に暴落したモルフォ(3653)は小幅続落となっています。

青山 諭志