3. 就職氷河期の50歳の人は年金額に注意

就職氷河期の影響を受け、非正規で働いていた期間が長い人や報酬が低かった人は、将来の年金額をきちんと確認しておきましょう。

老齢厚生年金の受給額は、「厚生年金加入期間」と「加入中の平均標準報酬額(※)」に比例します。

※所定の計算方法で算出された厚生年金加入中の報酬の平均月額

非正規で厚生年金に未加入の期間が長かったり、あまり報酬が高くなかったりした場合、年金の受給額は低くなります。

ねんきんネット(日本年金機構のオンラインサービス)や年金事務所で年金額を試算して、足りない老後資金を準備しなければなりません。

4. まとめにかえて

年金額の見通しは前提条件によって大きく異なりますが、50歳の人の年金額は若い世代の人より少なくなると予想されます。

特に、就職氷河期で非正規になり厚生年金加入期間が短かったり、報酬があまり高くなかったりした人は、年金だけで生活するのは厳しいでしょう。

今後も年金制度の改正は続くと思われますが、まずは現制度での年金額を確認したうえで、老後対策を考えることが必要です。

老後資金を貯める、定年後も仕事を続けるなど、自分にあった老後対策を検討しましょう。

参考資料

西岡 秀泰