4. ITバブル崩壊でも回復を見せた日本

ITバブル崩壊とは、1999年から2000年にかけてIT関連企業の株価が急上昇し、その後急激に下落したことを指します。

ITバブル時ピークの株価は、2000年4月12日の終値が2万833円。そして、4月17日には前週末比1426円安の暴落となっています。

日経平均も急速に下落し、2000年5月26日には1万5876円、2003年4月に7607円まで下落しました。

実質GDPとその内訳

実質GDPとその内訳

出所:内閣府「第1-1-1図 実質GDPとその内訳」

2004年後半には大幅に経済成長率が鈍化しましたが、2007年7月には日経平均株価は1万8261円(終値ベース)まで回復しており、日本経済は今日まで成長し続けてきました。

5. リーマンショックの影響

2008年のリーマンショックは、アメリカの大手投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻したことをきっかけに、発生した金融危機です。

世界中で景気後退が加速し、企業の投資が減少。また、失業率が上昇するといった、経済活動全般に大きな影響を与えました。

リーマンショック後の完全失業率は、厚生労働省「第2節 雇用、失業等の動向」によると2009年7月に5.5%まで悪化しました。

その後、2014年12月には3.4%にまで改善しています。なお、2024年6月に公表された2024年5月の完全失業率は、2.6%です。

株式市場に対しては、2012年ごろまでは日経平均は下落が続きました。

リーマンショック前は、1万2000円台だった日経平均は、2008年10月28日には6994円90銭まで下落しました。

その後、2013年以降には1万4000円台まで回復しています。