2024年から始動した新NISAがスタートしてから約半年が過ぎました。

3月には日経平均株価がバブル期の最高値3万8957円44銭を約34年ぶりに上回り、4万円を突破。

一方で円安で1ドル160円台となることも珍しくなく、日本の経済は一喜一憂の状態が続いています。

この記事では、為替や株価が急落した際の対策を解説します。

新NISAの運用方法について悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

1. 円安時や株価暴落時に積立投資をはじめても大丈夫?

円安の場合、外貨建て資産を保有している人ならリターンが見込めます。

今が高い水準だと感じていても、10年後、20年後に為替や株価がどうなっているのかは誰にもわかりません。

したがって積立投資では、短期の株価変動を気にする必要はないといえるでしょう。

将来、株価の水準がさらに高くなった場合「あのとき投資しておけば」と後悔することになるかもしれません。

思い立ったが吉日と考えて、早めに積立投資をスタートさせましょう。

2. 為替変動時、新NISAはどうしたらいい?

為替レートは、常に変動しています。

そのため、長期間にわたり積立を続けることが重要です。まずは、為替変動に対応する方法について解説します。

2.1 ①為替変動に惑わされずつみたてし続ける

円安になると、外貨資産の価格が上昇しやすくなりますが、保有資産を安易に売却するべきではありません。

米ドル資産を新たに購入する場合、コストが高くつく可能性があります。

一方、円高の場合は、円換算での資産価値は減少しますが、積立投資を中断することは避けるべきです。

為替レートは変動するため、円高が一時的な状況である場合もあります。

投資では定期的に同じ金額を投資し、継続することが重要です。

2.2 ②必要に応じて為替ヘッジをかける

外国資産に投資する場合は、必要に応じて為替ヘッジをかけるのも有効です。

一般的に、投資信託は特定の投資対象(例えば、米国株式やユーロ債券)に投資することでリスク分散を図りますが、外国の資産に投資する場合、その国の通貨の変動によりリスクが生じます。

為替ヘッジを行うことで、外国資産の価格変動だけでなく、その通貨の価値変動から生じるリスクを抑えることが可能です。

ただし、為替ヘッジがついた投資信託は手数料が高くなる傾向があります。

自分のリスク許容度に合わせて、投資戦略を考えることが求められます。