「学生の時に奨学金を借りた」「社会人になってから奨学金を返済している」
そういった人は少なくありません。
2024年7月2日、財務省は7月発行の10年国債の表面利率を、6月発行分の0.8%から引き上げ、1.1%としました。
「10年国債」という単語はあまり聞き慣れないかもしれませんが、実はこの利回りは、長期金利の代表的な指標となっています。
長期金利の上昇が続くと奨学金の金利も上がり、返済コストの増加が懸念されます。学生・新社会人にのしかかってくる奨学金返済、そのコストが上がるのは不安ですよね。
今回は、約半数の学生が利用しているとされている奨学金の返済について注目します。
今年は飲食料品が1万品目以上値上げになるというニュースも出ています。物価高による支出が増える中、社会人になると奨学金の返還も始まります。
筆者の周りでも新社会人として、奨学金の返還を始めている知人を見かけるようになりました。物価高のなか、奨学金返済の見通しがむずかしくなるかもしれません。
新社会人はどのようにお金をやりくりしているのでしょうか。
今回は奨学金の実態と、新社会人のお金事情について、現役大学生で構成されているLIMO・U23編集部が、調査結果を交えながら確認していきます。