2024年6月に始まった「定額減税」。給与明細を見て、手取りが増えたと実感できた人も多いでしょう。
止まらぬ物価上昇が私たちの家計を圧迫し続けていますが、日頃の節約や貯蓄に対する意識は忘れずにいたいものです。
働き盛りの現役時代にどうお金と向き合ってきたか。これが、リタイヤ時点での資産状況を大きく左右する可能性があることは確かであると言えるでしょう。
今回は、40歳~50歳代の「単身世帯」のお金事情を各種一次資料をもとに深掘り。さらには今の年金世代が受け取る公的年金額についても見ていきます。
「老後資金なんてまだまだ先の話…」そんな若い世代の皆さんの参考になればと思います。
1. 年収ピークは50歳代
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」から、20歳から70歳以上までの各年齢階層別平均給与(5歳刻み)を見ていきましょう。
全体平均:男性563万円・女性314万円・全体458万円
- 20~24歳:男性291万円・女性253万円・全体273万円
- 25~29歳:男性420万円・女性349万円・全体389万円
- 30~34歳:男性485万円・女性338万円・全体425万円
- 35~39歳:男性549万円・女性333万円・全体462万円
- 40~44歳:男性602万円・女性335万円・全体491万円
- 45~49歳:男性643万円・女性346万円・全体521万円
- 50~54歳:男性684万円・女性340万円・全体537万円
- 55~59歳:男性702万円・女性329万円・全体546万円
- 60~64歳:男性569万円・女性267万円・全体441万円
- 65~69歳:男性428万円・女性227万円・全体342万円
- 70歳以上:男性367万円・女性211万円・全体298万円
※上記の平均年収は、正規雇用者・非正規雇用者を含む
40歳代から50歳代にかけて年収は上昇し、50歳代後半で年収はピークを迎えています。
では、40歳代・50歳代の貯蓄額はどれくらいあるのでしょうか。次章で確認していきます。