4. 年金のよくある質問(FAQ)
ここでは年金にまつわる「よくある質問」について見ていきます。
4.1 Q1. 自分の基礎年金番号はどこで確認できますか?
A1. 会社員の方は、勤務先で確認することができます。
もしくは基礎年金番号通知書、年金手帳(青色)、国民年金保険料の口座振替額通知書、国民年金保険料の納付書や領収書、年金証書、年金額改定通知書等の通知書等でも確認できます。
4.2 Q2. 月の途中で転職すると、厚生年金保険料はどうなりますか?
A1. 資格取得した月の保険料から支払う必要があります。
保険料は月単位で計算するので、月の途中で退職した場合は前月分までを納めます。月の途中で新しい会社に入社した場合、その月から保険料を支払います。
5. 年金だけで不十分なら老後に向けた対策を
ここまで、老後の年金について仕組みや金額を確認しました。
日本の年金は在職時代の収入に左右されるため、個人差が大きくなるのが特徴です。
年金だけで老後の生活を送るのが難しい場合、以下のような方法で資産を増やすこともできます。
- 先取り貯蓄
- NISAやiDeCoなどの税制優遇制度の活用
- 副業や雇用期間の延長
長い老後生活、雇用期間や高齢者の定義が変わりつつある中で、これからのシニアはお金の問題と一生涯向き合っていかなければなりません。
老後に向けた資産については、現役世代のうちから早めに対策しておくことが大切です。
ご自身の年金見込み額については「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認できますので、想定よりも受給額が少なくなりそうな場合は今から資産対策を始めておきましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「自分の基礎年金番号の確認方法を教えてください。」
- 日本年金機構「月の途中で入社したときや、退職したときは、厚生年金保険の保険料はどのようになりますか。」
- 厚生労働省の「働き方の多様化を踏まえた被用者保険の適用の在り方に関する懇談会」
- 公益財団法人生命保険文化センター「生活保障に関する調査」
中本 智恵