2. 公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%のシニア世帯は「41.7%」前年からダウン
2024年7月5日に公表された厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」より高齢者世帯の所得のうち年金がどのくらいを占めているかをチェックしていきます。
公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における、公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合は以下のとおりでした。
2.1 2023(令和5)年調査
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯:41.7%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が80%~100%の世帯:17.9%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が60%~80%の世帯:13.9%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が40%~60%の世帯:13.2%
2.2 2022(令和4)年調査
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯:44.0%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が80%~100%の世帯:16.5%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が60%~80%の世帯:13.9%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が40%~60%の世帯:13.5%
多くの世帯が、収入のほとんどを年金に依存していることがわかります。
一般的に高齢になるほど体力が低下して就労が難しくなるため、加齢に伴って収入を年金に依存する傾向が強まるでしょう。
次の章では、65歳以上の貯蓄の実態について解説していきます。