2. 気になる実験結果にさまざまな考察が集まる
気になるテストの結果は、大きいサイズである6カットが圧勝!小さくて値段を抑えた8カットが売れると予想していただけに、この結果にはパティスリーミムラさんも驚いたそうです。
さらに、ショートケーキの売れ行きが2倍以上に伸びるという、予想外の効果も得られたといいます。
ポストには多数のいいねに加え、リプライ欄には、
- 「ホールで考えたときに6カットの方がお得だからこっちにしよう!と思う」
- 「どっちか選ぶところを悩ませることで、買うかどうかの悩む段階をスキップさせるの、つよい」
- 「せっかく食べるなら大きい方にする!という人が多いのかもしれません」
など、大きい方が食べたいという意見をはじめ、さまざまな考察も多く寄せられました。
コメントを見たパティスリーミムラさんは、「『ケーキは特別な日のものだから高くても大きいものが食べたい』のお言葉をいただき『安くしなければいけない』という思いから救われた気がします」と話してくれました。
なお、今回の実験で「ホール換算したら6カットと8カットで値段が違う」という声もあったとか。
パティスリーミムラさんは、「ケーキの価格設定には体積だけでなく、飾りの苺、フィルム、銀紙などのコスト、1つ仕上げる際の時間、販売する人件費などが乗ってきます。
この辺りを踏まえた結果、380円が『売りたい値段』だと思い値段設定させていただきました。ご理解いただければ幸いです」と補足してくれました。
【実験結果2週間】
— パティスリーミムラ (@pat_mimura) June 30, 2024
驚きの結果でした。
少し長いですが読んでもらえたら。
父の日が終わってからは苺ショートだけでテストしてみました。
予想では8カットが売れると思ってましたが結果は6カット(大きい方)が圧勝。
それだけではなく…
なんとショートケーキの売れゆきが2倍以上に伸びました!↓ https://t.co/3dvgByFZqq
3. 苺ショートケーキは6カット470円、8カット380円で販売中
予想外の結果を得られたことから、今後は気になることは実験、挑戦していきたいと話すパティスリーミムラさん。
「複数の種類があると『どっちも食べたいお客様は、8カットを2つ買うのではないか?』とのお声をいただきました。僕も気になっていたので、7月5日から新たにチョコレートケーキ、スフレチーズケーキも2サイズの価格を変えて並べてみました」と、早速新たな実験を行っているようです。
「しばらく様子を見ながら自分が楽しめるような販売方法を見つけ、それをお客様に喜んでいただければ嬉しいです」と話してくれました。
いかがでしたでしょうか。今回はXで話題になっている「洋菓子店で行った斬新な実験の内容」をご紹介しました。
京都市北区に店舗を構えるパティスリーミムラさんでは、苺ショートケーキの6カットサイズを470円(税込)、8カットサイズを380円(税込)で販売しています。
お近くの方や気になる方は、ぜひ一度店舗を訪れてみてはいかがでしょうか。まだXには掲載していない、新しい実験を行っているかもしれませんよ。
参考資料
成瀬 亜希子