3. 植えてはいけないシンボルツリー?害虫がたくさん発生する庭木2選
3.1 ツバキ・サザンカ(ツバキ科)[常緑中木]
ツバキやサザンカは、花が少なくなる冬に美しい花を咲かせてくれる貴重な花木。品種が豊富で、洋風のお庭に合わせやすい花もたくさんあります。シンボルツリーのほか、生垣や目隠しとしても定番の庭木です。
ツバキやサザンカをはじめとしたツバキ科の植物には、「チャドクガ」という危険な毛虫が集団発生します。チャドクガは卵~成虫まで細かい毒針毛を持っていて、毛虫自体に触れなくても、木に残っている毛や風で飛ばされた毛でもかぶれるという厄介な性質があります。
このためツバキ科の庭木を植えるのは、あまりおすすめできません。植えたい場合は、隣家や歩道から離れた場所に植え、毎年しっかりと木を消毒しましょう。また、5月頃と8~9月頃の卵や幼虫が発生する時期に葉の裏を観察し、卵や幼虫がいないか確認してください。
※ツバキ参考価格:1000~1200円前後(3~3.5号ポット苗)
3.2 サクラ(バラ科植物)[落葉高木]
日本の春を象徴するサクラ。品種がとても多く、花形や花色のバラエティーが豊富です。庭にあれば外出しなくてもお花見ができるため、植えたいと考える方もいるでしょう。
しかし、サクラやウメをはじめとしたバラ科の植物は、害虫がたくさんつくというデメリットがあります。また、サクラの成長はそれほど早くないものの大木になる品種が多く、木が大きくなると落ち葉や花びらの掃除が大変です。近所のお宅の庭やベランダにも、落ち葉や花びらが入り込んでしまいます。
そのため、サクラを植えたい場合はなるべく大きくならない品種を選び、敷地の境界から離れた広い場所に植えましょう。成長期にはこまめに消毒し、毎年落葉期には剪定を行いながら育てることが必要です。
※参考価格:550~2500円前後(3~3.5号ポット苗)