2.1 【一覧表】富裕層の世帯数と保有資産規模を整理
- 超富裕層(5億円以上):9万世帯/105兆円
- 富裕層(1億円以上5億円未満):139万5000世帯/259兆円
- 準富裕層(5000万円以上1億円未満):325万4000世帯/258兆円
- アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):726万3000世帯/332兆円
- マス層(3000万円未満):4213万2000世帯/678兆円
資産1億円以上~5億円未満の富裕層が約2.6%(139万5000世帯)、5億円以上の超富裕層が約0.2%(9万世帯)です。
富裕層と超富裕層の世帯が保有する資産総額の推移をみると、以下の通り増加しています。
2.2 「富裕層」と「超富裕層」世帯が保有する資産総額の推移
- 2015年:272兆円
- 2017年:299兆円
- 2019年:333兆円
- 2021年:364兆円
富裕層の増加には複数の要因が関与していますが、ひとつには緩和傾向だった日本の金融政策と低金利の影響が考えられるでしょう。
「貯蓄から投資へ」のスローガンを耳にする方が増えたと思いますが、資産形成や投資が促される流れにより、投資業界は活性化しています。
株式投資や企業の成功により、資産が増えた世帯が富裕層の仲間入りを果たした背景もあるかもしれません。
とはいえ、一度に多額の資産を築いたというよりは、「準富裕層(5000万円以上1億円未満)」が投資の成功により富裕層に繰り上がったと考えるのが自然でしょう。
これから富裕層を目指すのであれば、まずは「純富裕層」を視野に入れると良いのかもしれません。