1.1 カード利用金額の伸び率が大きかった加盟店のカテゴリー

2022年と2023年のカード利用金額比較

2022年と2023年のカード利用金額比較

出所:Black Card Ⅰ 株式会社「ラグジュアリーカード利用データ調査」

  • 1位:広告・マーケティング(405%増)
  • 2位:セカンドハンドショップ(314%増)
  • 3位:ゲーム、コミック、エンタメなど(301%増)
  • 4位:百貨店(245%増)
  • 5位:スポーツジム(260%増)

広告・マーケティング費の伸び率が最も高く、起業家が潮流を読み取って行動に移している様子がよくわかります。

前述のとおり、コロナ禍の終息によりアクティブな消費活動がうかがえますね。

このようなハイステータスカードが使用できるお金持ちは、ごく一部の限られた方のみに思えます。

では、いわゆる「富裕層」と呼ばれる方たちは日本にどれほどいるのでしょうか。

2. 日本で「富裕層」は増加傾向

実は、日本で「富裕層」は増加傾向にあります。

野村総合研究所のニュースリリースでは、資産1億円を超える層を「富裕層」と分類しており、2021年時点で日本に148万5000世帯存在するとしています。

日本の富裕層の割合

純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数

出所:株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」

割合にすると、日本全体の約2%が該当していることになりますね。